会長挨拶

アメリカの栄養の学会(ASPEN)では、Nutrition supportの代わりに、栄養管理の前に医学のMedicalという単語を加えてMedical Nutrition Therapyという表現が多く使われるようになりました。これは今までの経験により行われていた栄養管理を、医学の理論、エビデンスに基づいたものにしようとする意気込みを表したものです。我が国でも、栄養管理が見直され、各病院でNSTが盛んに行われるようになりました。しかしながら、まだまだ自分の実力に不安を覚えながら参加している栄養士の方が多いのではないかと思います。自信を持ってMedical Nutrition Therapyが行える様に、この学会が少しでもサポートできれば幸いです。
今回、糖尿病透析予防指導管理料が保険点数に加えられ、今後もこのような栄養に関連する指導項目が追加されることが期待されます。これから、我が国のエビデンスを作っていかなければなりませんが、今後は私どもの学会でも、学会主導の臨床試験を行い栄養学のエビデンスを作っていくことも計画されています。
本年次学術集会の大きな目玉としては、糖尿病透析予防指導管理について、特集を2日間にわたり組ませていただきました。4月から開始された診療加算の手助けになればと思います。また、前回の学会で盛況であったpros and cons (賛成派と反対派)のディベートを昨年に引き続き行う予定です。前年度よりさらに、少し工夫して、一つの項目に時間をかけて行い、また複数の人による討論を行いたいと考えています。その他多くの興味ある分野のシンポジウム、教育講演を企画しています。最後に、会員の皆様には、聞くだけでなく発表もしていただければと思います。多くの演題の応募をよろしく御願いします。
第16回日本病態栄養学会年次学術集会
会長
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 代謝栄養学
中屋 豊